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イルカの社会

ほとんどのイルカ・クジラの仲間は群れを作ることは良く知られています。個体で行動するクジラもいますが、2〜3頭の群れを作るものから、何千頭もの群れを作るイルカの仲間がいます。

なぜ、群れを作るのでしょうか。一番は情報の共有でしょう。エサを探す時に1頭のイルカが見つけてくれれば、皆で食事にありつけます。1頭のイルカが敵を見つければ皆、逃げられます。情報が一瞬で群れに伝わり、利益を全てのイルカが受けられるということですね。

イルカの仲間たちは捕食するときに、皆で協力しています。これも、群れであることが可能にする利点です。繁殖や学習にも向いています。繁殖が容易になり、バンドウイルカでは他のイルカの子供を世話するメスイルカがいることが知られているように、子供育てが容易になります。

群れのサイズはイルカの仲間たちのエサによって決定されることが多いようです。あまり大きな群れになると十分なエサを食べられなくなるからです。
群れの構成は母子関係が基準にあります。生まれてからしばらく、または何年も母子は共に生活しますが、子供が成体になってしまうとこの関係はなくなるようです。
群れには2種類あり、全ての行動を群れでおこなうものと、捕食時にだけ群れになるものがあります。捕食時に群れになるのは、捕食場が決まっており、そのシーズンがあるイルカの仲間のようです。

繁殖可能なオスのイルカの仲間たちはどうしているのでしょうか。オスたちはシャチのようにひとつの群れに何年間もの間、とどまるものや2〜3ヶ月、2・3日しかとどまらないものもいます。

御蔵島の周りのミナミバンドウイルカは群れで住んでいるのでしょうか?確かに群れだと思います。しかし、その中にはグループがあります。そのグループ間では個体の移動があります。群れ全体はではどうでしょうか。御蔵島から引越をするグループもありますし、周辺のイルカの数からいっても、外に出ていくイルカがいると思われます。では、御蔵島以外で育ったイルカが御蔵島に定住するのでしょうか?モイヤー先生とこれを調べたかったのですが、今となってはできなくなってしまいまいました。

繁殖の仕方は一夫一妻制、一夫多妻制、乱婚制とあるが、一夫一妻制はなさそうです。一夫多妻制はマッコウクジラなどで、オスの身体がメスに比べて大きく、繁殖できるメスを獲得できるオスが少ないため、オス同士の争いがおきます。この種類のイルカの仲間のオスはその傷跡が身体にたくさん残ります。
ほとんどのイルカの仲間は乱婚制(オスもメスも複数の相手と交尾する)ですが、このなかでも違いがあります。オスが交尾するメスを独占しようとする仲間がいます。交尾の後でもメスから離れず他のオスから守ることをします。もうひとつはオスが極力多くのメスと交尾する仲間たちです。

イルカたちのコミュニケーション、イルカたちは身体の接触が大好きなようですね。身体を群れあいながら泳いだり、つつきあったり、子供を背中に乗せて運んだりします。歯クジラの仲間の群れでは常に、性行動、またはそれに似た行動をしているようです。オスのペニスも感覚器として使われているようで、御蔵島のイルカたちはオス同士でも性的行動を真似したような様子がよく観察されます。(大概は興奮しているので近づかない方が良い)この、オス同士の場合は、自分の優位性を主張しているのかも、と思うことがあリます。

つつきあったり、尾でたたいたり、噛み付いたり、これらも優位性をあらわしているのだそうです。基本的には大きいものの方が小さいものより優位なようです。

接触しながらのコミュニケーション以外は音によるもので2種類。水面をヒレでたたいたり、身体を使って大きな音をたてたりします。もうひとつは音声、イルカの声、クジラの歌と言われる音ですね。

イルカに目隠しをしていろいろ実験しますが、これは視覚がなくてもコミュニケーションが取れ、それは声によるものだということが良くわかります。

しかし、太平洋のイルカと大西洋のイルカを一緒にしたらコミュニケーションが取れるのでしょうか?残念ながらかれらのコミュニケーションは成り立たないようです。同じ太平洋でも御蔵島のイルカと小笠原のイルカではどうでしょうか?やはり、これもモイヤー先生と調べたかったことです。

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