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イルカの一生

双子誕生!とは海の中ではいかないようです。シャチが双子を育てた記録がありますが、大概の場合は出産前に死んでしまうそうです。母親が2頭を育てられるほど海は優しくないのかもしれませんね。

赤ちゃんイルカは母親のお腹の中で親の1/3のサイズまで成長して、尾びれから生まれてきますが、これは窒息を防ぐため。しかし、それ以上に大変なのが、温度差です。37℃ほどの母親のお腹から、海水に出てくるわけです。プールに入る前に水を胸についけなさいといわれた覚えがあると思いますが、それよりはるかに冷たい!はず。この身体への衝撃はイルカ人生最大のものだと思います。

出産後は4ヶ月〜数年にわたり、母親の脂肪分30%前後のミルクで育ちますので、陸上の哺乳類より早い速度で成長します。最初の特徴ある成長は、生まれる時、邪魔にならないように柔らかかったヒレで、生まれるとすぐに背びれや尾びれの硬度が増し、泳ぐことができるようになりますが、最初のうちは母親や姥の手助けが必要です。それと、上あごなどに良く見れる体毛が抜け落ちます。(毛穴がふさがらないので、感覚器としては残る)

子供のイルカは母親からミルクをもらう時、舌をすぼめて乳首をうまく捕らえるといわれています。吸うことはできないようで、母親が乳腺の周りの筋肉でミルクを押し出しているそうです。これにより、ミルクと海水が混ざらないようにしているらしい。しかし、舌を丸められる器用なイルカの仲間は全てではないようです。
授乳の瞬間は無防備になりやすいので、ほんの僅かな時間(数秒)です。ミルクの脂肪分が高い理由の一つかもしれませんね。

授乳の後は離乳食ですが、イルカの仲間は離乳する前に固形のエサ(親と同じもの)を食べ始めます。両方の栄養の摂取を何年も続ける仲間もいます。しかし、餌場と繁殖地を回遊するイルカの仲間は、餌場ではどうしても離乳しなければなりません。母親は次の繁殖に向けて準備が始まるからです。

そして親へ。繁殖できる年齢は種類によってまちまちです。モイヤー先生に聞いたのですが、御蔵島のイルカは性的に成熟しても交尾への参加には2〜3年させてもらえないそうです。メスは最初の妊娠以来、子供を産む数は減少しながらも常に妊娠と子育てを続けるそうです。(ほとんどのイルカの仲間)

乱獲時代、種の存亡が危機にさらされた時、成熟年齢は低下したそうです。
たくさん産まないと、種が滅びますからね!

死を迎えるとき。自然死は捕食されるか病気かです。シャチにより捕食されるシロナガスクジラなど。病気には、癌や潰瘍、心臓病に肺炎、関節炎などのがわかっていて、その原因として寄生虫があげられており、感染がひどくなり病気の引き金になっているといわれています。

野生のイルカの寿命はわかっている種類はあまりいませが、短いものだと10〜15歳、長いと70歳といわれています。

さて、この死に関するもうひとつの原因は人間です。人間が原因の自然でない死、不自然死が良くわかっていません。捕鯨に関してははっきり数字で出るのですが、船との事故、海洋汚染、廃棄されて魚網に絡まっての死(幽霊漁法と言われてます)などはっきりしません。人がクジラ・イルカ類に与えた死は、過去の大量捕鯨と、今の環境破壊(これは全ての生き物に当てはまるでしょう。)によるものです。ビニールやプラスティック片などを飲み込み、胃や腸を詰まらせて死んでしまうものもいます。

私は日本で飼育されているイルカたちが、施設の営利目的のためや、飼育係りの勉強不足や怠慢で死に追いやられている現状が一番、醜いと思っています。

イルカの胃の内視鏡画像(ビニール袋が写っています)クリックで拡大できます。

イルカの胃の中1 イルカの胃の中2 イルカの胃の中3

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